乙4の危険物 性質一覧表
「性質・消火」の科目では、物品ごとの特徴を問う問題が中心です。品名・水に溶けるか・水より重いか、の3点と、物品ごとの「その物品らしい特徴」をセットで覚えると、選択肢を見分けやすくなります。
主な物品の性質一覧
比重は液体の比重(水=1)の目安です。1より大きいものは水に沈みます。
| 物品 | 品名 | 水に | 比重 | 覚えておきたい特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ジエチルエーテル | 特殊引火物 | 少し溶ける | 0.7 | 引火点−45℃。燃焼範囲が広い。日光で爆発性の過酸化物ができる |
| 二硫化炭素 | 特殊引火物 | 溶けない | 1.3 | 発火点90℃。水より重いので水中に貯蔵する。蒸気は有毒 |
| アセトアルデヒド | 特殊引火物 | よく溶ける | 0.8 | 沸点21℃と低い。酸化されると酢酸になる |
| 酸化プロピレン | 特殊引火物 | よく溶ける | 0.8 | 重合しやすく、その際に熱を出す |
| ガソリン | 第1石油類 | 溶けない | 0.65〜0.75 | 引火点−40℃以下。自動車用はオレンジ色に着色 |
| ベンゼン | 第1石油類 | 溶けない | 0.88 | 蒸気は毒性が強い。冬は固まることがある(融点5.5℃) |
| トルエン | 第1石油類 | 溶けない | 0.87 | ベンゼンに似るが、毒性はベンゼンより低い |
| アセトン | 第1石油類(水溶性) | よく溶ける | 0.79 | 引火点−20℃。特有の臭い。揮発しやすい |
| メタノール | アルコール類 | よく溶ける | 0.79 | 毒性がある。燃えるときの炎が見えにくい |
| エタノール | アルコール類 | よく溶ける | 0.79 | 酒類の成分で、メタノールのような毒性はない(麻酔性はある)。炎が見えにくい |
| 灯油 | 第2石油類 | 溶けない | 0.8 | 引火点40℃以上。無色〜淡黄色。霧状や布にしみこむと引火しやすい |
| 軽油 | 第2石油類 | 溶けない | 0.85 | 引火点45℃以上。淡黄色〜淡褐色。ディーゼル燃料 |
| 酢酸 | 第2石油類(水溶性) | よく溶ける | 1.05 | 腐食性がある。約17℃以下で凍る(氷酢酸) |
| 重油 | 第3石油類 | 溶けない | 0.9〜1.0 | 褐色〜暗褐色の粘りのある液体 |
| グリセリン | 第3石油類(水溶性) | よく溶ける | 1.26 | 甘味のある無色で粘りのある液体 |
| ギヤー油・シリンダー油 | 第4石油類 | 溶けない | 0.9前後 | 引火点が高く、加熱しない限り引火しにくい |
| アマニ油 | 動植物油類 | 溶けない | 0.93 | ヨウ素価が大きい乾性油で、布にしみこむと自然発火しやすい |
試験で差がつく3つの見分け方
1. 水より重いのは「二硫化炭素・酢酸・グリセリン」など少数
第4類はほとんどが水より軽く、水に浮いて広がります。水より重いものは数が少なく、この表の中では二硫化炭素・酢酸・グリセリンの3つです。ほかにもクロロベンゼン・ニトロベンゼン・アニリン・エチレングリコール・ギ酸・クレオソート油などは水より重いので、あわせて覚えておくと「比重が1より大きいものはどれか」に対応できます。
第4類はほとんどが水より軽く、水に浮いて広がります。水より重いものは数が少なく、この表の中では二硫化炭素・酢酸・グリセリンの3つです。ほかにもクロロベンゼン・ニトロベンゼン・アニリン・エチレングリコール・ギ酸・クレオソート油などは水より重いので、あわせて覚えておくと「比重が1より大きいものはどれか」に対応できます。
2. 水に溶けるものは「耐アルコール泡」で消火
アセトン・アルコール類・酢酸・グリセリン・アセトアルデヒド・酸化プロピレンなど水溶性の物品は、普通の泡を溶かして消してしまうため、水溶性液体用の泡消火剤(耐アルコール泡)を使います。
アセトン・アルコール類・酢酸・グリセリン・アセトアルデヒド・酸化プロピレンなど水溶性の物品は、普通の泡を溶かして消してしまうため、水溶性液体用の泡消火剤(耐アルコール泡)を使います。
3. 「その物品だけの特徴」がひっかけの答えになる
水中に貯蔵する(二硫化炭素)、過酸化物ができる(ジエチルエーテル)、炎が見えにくい(メタノール・エタノール)、毒性が強い(ベンゼン。ほかに二硫化炭素・メタノールも有毒)、着色されている(ガソリン)など、1つの物品に結びつく特徴は優先して覚えましょう。
水中に貯蔵する(二硫化炭素)、過酸化物ができる(ジエチルエーテル)、炎が見えにくい(メタノール・エタノール)、毒性が強い(ベンゼン。ほかに二硫化炭素・メタノールも有毒)、着色されている(ガソリン)など、1つの物品に結びつく特徴は優先して覚えましょう。